お盆も過ぎてちょっと秋の気配を感じられるようになりました。朝晩はずいぶん過ごしやすくなって、エアコンを使わなくても寝れるようになってます。ただ、夏バテかどうかわかりませんが、ここのところ体調があまりよろしくなく、ゆっくり寝てもなかなか疲れが取れないんですわ。お盆休みは5日間あったのですが、昼間をずっと家でごろごろ過ごし、夕方に飲みに行くという過ごし方をしてました。このブログを読み返して思い出したんですが、去年のお盆休みは自転車で上高地を登ろうという元気があったんですな。
で、何も予定のない昨日の土曜日。お盆休みと同様に家の中でだらだら過ごしたらイカンと思いまして、久しぶりに自転車に乗ることに。と言いますのも、滋賀県にいてるお友達から、京都市美術館で開催されてるルーブル美術展のご招待チケットをいただくことになってて、それを取りにいかなあかんということやったんです。駅からちょいと離れたアクセスの悪い場所ですので、それならば運動不足解消も兼ねて自転車で取りに行くことにしたんですわ。
午前8時30分に出かける準備をします。自転車を出してきまして簡単な整備をするんですが、空気を入れようとしたら空気入れが壊れてしもたんですわ。こんなやつです。
ホームセンターで買ってもう5年以上も使ってる安物ですから、壊れても不思議やないんですが、このタイミングで壊れますか。8時30分やったら自転車屋さんもまだ開いてませんわ。ロードバイクってママチャリとは違って3ヶ月も置いておくと、タイヤの空気はほとんど抜けてしまうんで、空気入れずに乗ることは不可能なんです。
仕方ないんで自転車屋さんが開くのを待って新しい空気入れを買いました。3000円もする上等のやつです。
空気圧のメーターがついてるやつです。タイヤを見ると空気圧のMAXは120って書いてます。でも80くらい入れたらもうパンパン。がんばって90まで入れたけど、さすがにそれ以上は怖くてよう入れませんでした。これで準備完了。
で、いざ出発しようとしたら、突然猛烈な雨が降ってきまして、さらに20分出発を遅らせました。結局出発したのは10時40分。寄り道せずに直接お友達のところに向かうことにします。
南禅寺。週末は観光客でごったがえすところですが、お昼時のええ時間にもかかわらずこの日はどういうわけか人はほとんどいてません。蹴上から山科に入って1号線を進み大津から琵琶湖方面に下りて近江大橋を渡りますと、お友達のお店はすぐです。自宅から25km走って到着したのは11時50分。ちょうどお店がオープンしたところでした。RAIZというカフェです。前の週に大宴会をさせていただいたお店ですが、ランチのカレーが美味しいというウワサなのでいただくことに。
牛すじカレーはこのようなスープとサラダとセットで900円です。カレーにはとろとろに煮込まれた牛スジが入ってて、それほど辛くない上品なスパイスがええ感じに配合されてます。サラダのドレッシングもええ味わいでした。心からお値打ちやと思いましたので琵琶湖にお越しの際のランチにオススメします。
RAIZの情報:http://tabelog.com/shiga/A2502/A250201/25000171/
お店で「あのねのおっさんを見て来ました!」って言うと、何か特典があるかどうかは知りません。
さて、このまま来た道を帰ったんでは運動不足解消にならんので、このまま守山まで走って琵琶湖大橋を渡って、最後は山中越えというきつい峠越えにチャレンジしてから帰ることに。きついいうても昨年のこの時期は上高地で1500mのアップをクリアしてわけで、それに比べたら400m程度のアップですからね。
まずは琵琶湖大橋方面へさざなみ街道を走ります。非常に気持ちのいい風景です。
と、その途中に「琵琶湖博物館」なるものを発見。まあこの後何も予定もないし、ふらっと立ち寄りました。
750円はちょいと高いなあとは思ったんですが、結果的には非常にお値打ちな内容でしたわ。ホントはここの話だけでブログ2日分くらい書けるんですが、今回は写真を中心に非常に荒っぽく省略して書きます。
コンテンツは基本的には淡水魚の水族館と琵琶湖に関する資料の展示です。ただ今まであんまり知られていない内容がたくさんあったので非常に勉強になったんです。まずは水族館。
琵琶湖の固有の魚の展示です。
京都に住んでますので、琵琶湖の魚は昔から食卓に多く登場してなじみがあります。
ホンモロコなんかむちゃくちゃ美味しかった記憶がありますな。今は獲れなくなって高級魚になりましたけど。これが水槽の現物。
塩をちょいとふって炭火で焼いてレモン絞ったらおいしいですよ。
こんなトンネルもあります。
これはビワマス。琵琶湖の周辺の旅館に泊まると食事で必ず出てくるお魚です。
このような琵琶湖の固有の魚が減る原因になったのがブルーギルとかブラックバスという外来種。こいつらが悪もんですわ。
知らなかったけど、こいつらは飼育することは禁止されてるんですってね。わざわざ「この博物館では農水省から特別に飼育の許可をとって飼育してます」って表示してありましたわ。
琵琶湖にはコイもいてるんですが、コイだけは屋外に展示されてます。なんでやろ。
水族館って書きましたが、鳥もいてます。琵琶湖には魚以外にもいろんな生物がいてるんですってことが説明されてます。
そして外来種によって減ってしまった固有種を復活させるためにがんばってますってところ。
琵琶湖とは直接関係ないけど海外にいてる淡水魚も紹介されてました。
サメらしいけど、サメって淡水にもいてるんやね。
魚やザリガニに直接触れるコーナーもありました。子供たちは大喜びで触ってました。確かに我々の子供時代と違って、生き物を直接触る機会ってこうでもしないとありませんからね。
それにしてもこのコーナーで、なんで「ふなずし」の作り方が紹介されてるんやろ。
2階には琵琶湖の歴史とか人々の生活の歴史とか環境について展示があります。こうやってその時代に流行したものと一緒に展示してあります。
この1980年代に「ポカリスエット」が紹介されてましたが、今と缶のデザインが全く変わってないのにちょっとびっくりしましたわ。
そういえば「せっけん運動」というのがありましたな。
関西以外の方、いやもしかしたら京都と滋賀だけの話で大阪や神戸の人も知らないかも知れませんが、我々が小学校のころに琵琶湖で赤潮がちょいちょい発生して問題になったんです。合成洗剤がプランクトンの栄養になってプランクトンが大量発生するから、洗濯にはせっけんを使いましょうという運動です。
でもここにはこういう考えも書いてありました。
生き物(=プランクトン)を「汚れ」と言っていいのかという問題提起です。すぐ横にこうやって都会と田舎の写真が並べて表示してあるのには考えさせられました。他にもこんなものも。
「牛乳を入れるのに、繰り返し使える牛乳ビンを利用するのと使い捨てする紙パックを使うのとでは、どちらが環境にやさしいですか」
たいていの人は繰り返し使える牛乳ビンの方がエコやと答えはるけど、実際は紙パックに比べて重たい牛乳ビンは運搬するのにどれだけのガソリンがかかるか、使った牛乳ビンを洗浄するためにどれだけの水や電気や洗剤が必要か、そこまでちゃんと調べないとあきませんよって言うてはりました。確かに目からウロコでしたわ。
ここで紹介したい内容はまだまだありますが、ここはこのくらいに。あっ、こんな表示もありました。
久しぶりに「セアカゴケグモ」って言葉を聞きましたわ。
琵琶湖のこのあたりは「烏丸半島」っていうのですが、ハスが有名です。
日本最大級やてね。船に乗ってクルージングもできるそうですよ。
さて、自転車再開。さざなみ街道を守口方面に走り、琵琶湖大橋を渡ります。
橋を渡ってからは161号線を浜大津方面に走るのですが、すぐのところで「浮御堂」の表示があります。せっかくなんでちょっと立ち寄っていくことに。正式名称は「満月寺」というそうです。
湖の中にお堂があるっちゅうだけのことなんですが、休憩も兼ねて中に入らせてもらうことにしました。拝観料は300円です。
コメントは差し控えさせていただきます。ええ休憩になりましたとだけ書いておきますわ。
ええ休憩の後は161号をどんどん走ります。ようやく近江神宮の近くまで。ここからいよいよ山中越えです。
山中越えは自転車はもちろん車でも走ったことがないんですが、今はどうか知りませんが昔は京都・滋賀の暴走族のメッカやったんです。いわゆる「走り屋」さんが運転技術を競うようなイメージでした。そんな道は怖くて通れませんから今まで通ったことがなかったんですけど、ちょいと見てみたいというのもあってここを選んだんです。
4kmの間に400mアップは平均で10%の坂道ですからなあ。きつかったですわ。500mに1回のペースで休憩です。
なんとか峠の頂上へ。比叡山ドライブウェイの入り口があるんですね。
ここからは京都の北白川まで下りですが、さすが走り屋が好みそうな道ですわ。せまくて急カーブ続き。
何年か前の箱根から三島への国道1号線の下りも怖かったけど、今回のこの下りの運転は久しぶりにむちゃくちゃ緊張しましたわ。後ろのブレーキはほどんど握りっぱなしですごいストレスでした。やっぱり広いところを走りたいもんです。
17時ごろ何とか無事に自宅まで帰ってきました。昨日の走行距離は76km。たかだか76kmですがヘロヘロになってます。日ごろからもうちょっと運動してト体力をつけなあかんというのを再認識した土曜日でした。