最近は結構忙しくてこのブログをなかなか更新できてませんが、昨日も今日はタイガースの試合がありませんでしたので、1週間前の話を軽く飲んだ勢いで書いてみます。と言ってもたいした話ではありません。東京名物スカイツリーに対抗する大阪名物と言えば通天閣。たまたま機会があって登ってきました。通天閣のある「新世界」と呼ばれる場所には仕事でも遊びでも何度も行ってるんですが、実際に通天閣に登ったのは初めてやと思います。
関西以外の方ですと、もしかしたら通天閣ってご存知ない人もいらっしゃるかも知れません。でもこの写真の風景は少なくとも1度は見たことはあるんじゃないでしょうか。この写真に写ってるタワーが通天閣です。
ちなみにこの写真は先週行った時に撮影したものではありません。2年前の3月に仕事で新世界に立ち寄ったときに撮影したものです。当時ちゃんとブログにも書いてます。(2013年3月5日「新世界」)
残念ながら先週は天気は良くありませんでした。このまわりは串カツ屋さんだらけです。昔はこんなことなかったんですが、最近のB級グルメブームでこうなったんでしょうね。「ソースの二度漬け禁止」ってフレーズが全国的に有名なったみたいですが、関西に住んでるもんから言わせるとそんなのはわざわざ禁止って書かなくても当たり前の話で、逆に「東京では二度漬けOKなんですか?」と聞いてみたいですわ。まあ串をソースの中にドボっと漬けるタイプの串カツ屋さんがないからなんでしょうな。ちなみに「ソースの二度漬けを発見した場合、500円の罰金をいただきます」って書いてるお店がありました。おそらくソースを全部捨てて新しいソースに入れ替えるための罰金でしょうな。
さて、通天閣に登るにはまず地下に潜らないといけないようです。これが入り口。
こうやって階段を下りていくのですが、「わくわくランド」ってベタな名前がついてますわ。そして階段を降りたところはこんな風景。わくわくランドの正体はこれです。
江崎グリコさん、日清食品さん、森永さんのアンテナショップですな。ここでしか買えないものもあって、結構なお客さんで賑わってます。このアンテナショップを通り抜けますと、展望台への入場口があります。
「30分待ち」って書いてあるのを見てびっくり。通天閣の展望台に登るのに30分も待たなアカンって信じられませんわ。観光客に人気なんでしょうな。昔はこんなに混んでるイメージはありませんでした。
壁には「ハリセンは使用しないでください」って書いてます。
最初は待ってる時にハリセンを使う人なんかいるんやろうかって真面目に考えましたけど、まあこれは冗談でしょうな。奥にも14時から15時までツッコミ禁止って書いてるのを見て気づきます。
さて、入場券を700円で買いますと、最初のエレベーターで1階まで上がるんです。そして1階から5階まではまた別のエレベーターであがるんですが、このエレベーターに乗るために30分待たないといけないっちゅうわけです。こんな感じで結構たくさんの人が並んではります。
この行列、途中で写真撮影をやってるんです。写真に撮られるのがイヤやって言わない限り、写真を買うか買わないかに関わらず撮影をされます。出来上がりを見てから、もし気に入ったら1000円で買ってくださいって言うてはります。こないして通天閣のセットの前に立たされて撮影されます。
シャッターを押す時のかけ声が面白い。若いお兄ちゃんがむちゃくちゃハイテンションで言います。
「はい、つーてん。」
チーズなくてつーてんなんです。シャッターを切った後は、ちゃんと取れてるか確認しよるんです。
「確認しまあーす。きれいに撮れたわー。めっちゃカッコええやん。わおー」
これもすっごい高いテンションで言わはりますんで照れてしまいますわ。
ちなみに後で会社の後輩から聞いた話ですが、このフレーズはこの通りで決まってるんやてね。全部のお客さんに同じことを言うてるらしい。「はい、つーてん」と「確認」の「カク」がつながってるんやって。あと「撮れたわー」の「たわー」が「タワー」にかかってるんやって。どうでもええ情報ですけど。
撮った写真は15mほど先の場所ですぐにプリントアウトされます。こんなとこです。
ここで写真を見せてよかったら買うてくださいってお兄さんが言わはるんですが、そないに無理に押し売りはしはりません。ただキレイに印刷してキレイな台紙に入れて見せられますと、買わな悪いなあって気になりますなあ。でも勇気を出して断りました。このお兄さん、英語ペラペラでしたわ。後ろのお客さんに流暢な英語で説明してはりました。
さらに奥まで行例は続きます。通天閣は漫画「キン肉マン」の作者であるゆでたまご先生の馴染みの場所なんだそうで、その展示が廊下にしてありました。
だいたい30分くらいで5階へのエレベーターの前までやってきます。地下の入場口で買った700円のチケットはこのエレベーターの前でもぎられます。
2台あるエレベーターの前に、それぞれ1回に乗れる人数だけ誘導されてこないして到着を待ったされます。
東京スカイツリーの時と同じようなオペレーションやったんですが、ここは大阪。東京とは違いまして、お客さんは言うこと聞きません。左側のエレベーターが先に到着したら、右に並んでる人の一部も勝手に左のエレベータに乗り込まはりますわ。後ろで見てて、定員オーバーでブザーが鳴るんと違うかなあと思うてたんですが、幸いブザーは鳴らず。小柄な人が多かったんでしょうな。
エレベーターは5階の展望フロアに到着。知らなかったんですが、展望フロアは壁が金きらきんなんです。
乗ってきたエレベーターの扉もこんな感じ。
展望台ですから、外の風景の写真を一応貼っておきます。
となりに天王寺動物園がありますからな。こうやって動物も見れます。
これがあべのハルカス。それほど感動はありません。
このブログで最初に貼った写真を逆方向から撮ったのがこれ。串カツ屋さんがいっぱいです。づぼらやのふぐの看板は見えますか?
通天閣の展望フロアには「ビリケンさん」っていう神様がいらっしゃいます。こんなのです。
これ、もともとはアメリカ生まれなんやそうな。アメリカの「ビリケンカンパニー」という会社が制作して販売したものが、どういうわけか「幸福の神様」として世界に知れ渡るようになったって書いてました。
このビリケンさんの足の裏を撫でると幸せになれるということで、観光客のみなさんが撫でたはりましたわ。
通天閣のパンフレットが置いてます。「新・世界遺産」ではなくて「新世界・遺産」ちゅうこってすな。
このパンフレットは有名で、読み終わったあとペーパークラフトになるんです。何年か前に関西の名物番組「探偵ナイトスクープ」で話題になってましたが、このペーパークラフトが非常に難しいんだそうな。
展望台をぐるっとまわりまして今度は4階に。下りのエレベーターは4階から乗せてもらえるんです。
こちらには新世界についての紹介とか展示がありました。どんな風にしてできたのか、意外と知らないこともたくさんあったんで面白かったです。
明治30年に開催された勧業博覧会の跡地に、今でいうディズニランドやUSJみたいなテーマパークを作ったんですな。ルナパークという遊園地と通天閣を作って、その間をロープウェイでつないでたそうな。そら当時としては画期的やったと思いますわ。「新世界」という名前はピッタリかも知れません。
これが当時のルナパークを再現したジオラマ。
戦後の大阪の繁華街はキタやミナミが中心となって、新世界はどんどん衰退して今に至るって書いてましたが、NHKの連続テレビ小説なんかで何度か取り上げられてから、観光客にが増えるようになったんだそうな。
さてエレベーターで1階までおりてきますと、お土産物屋さんの中を通らないと出られんような構造になってます。商売上手ですな。コテコテの大阪弁がかかれたTシャツがいっぱいです。
出口は地下1階になりますので、そこへ向かうエレベーターは交番のデザイン。
地下1階のわくわくランドに戻ってきますと、ステージで何からアイドルグループが公演してます。
地元のアイドルって書いてあるけど、全部オバちゃんですわ。でもたくさんの人がステージ前に集まってはりました。
通天閣に登ったのは初めてでしたが、なかなか面白くて楽しめましたし、700円の価値は十分にあると思いますよ。大阪に観光で来られた際には、ぜひ立ち寄るべきスポットやと思います。
そして持ち帰った通天閣のパンフレットを読んで、内容をこのブログに反映して、使い終わったパンフレットで昨日ペーパークラフトをやってみました。ハサミも糊も使わずに通天閣が作れるっちゅうもんです。
ミシン目から丁寧にパーツをはずしてます。これが抜けがら。
探偵ナイトスクープでは「絶対に組み立てられない」って言うてましたが、確かに難しい。というのは、塔の上の部分が非常に細かいんです。細かいと何がいかんって、穴に紙を差し込むときに、紙が折れてしまって刺さらないんです。1時間ほどかかりましたが、何とか完成。
塔の上の部分で紙の一部が破れてしまったので、少しだけセロテープを使わせていただきましたが、まあまあのデキではないでしょうか。なかなか「きれいにタワ~」とはいきませんな。