すっかり春になりましたが、まだ朝晩は結構冷え込みますなあ。この冬シーズンの灯油は使い切ったんで、寝るときには仕方なく大嫌いなエアコンを使ってます。エアコンの暖房をつけて寝ると空気が乾燥して朝起きたら喉が痛くなるんですわ。冬場に出張でビジネスホテルに泊まるときは、お風呂に水をはってお風呂の扉を開けたまま寝るようにしてるんですが、自宅では風呂場は寝室から一番遠い位置にありますからね。せいぜい濡れタオルをハンガーに吊るして寝るくらいですが、それも面倒なんでやってません。
東京では今シーズンの桜は終わってしまったようですが、関西ではこれからです。京都の桜は場所によって違いますが、既に満開のものもあれば5分咲き程度のものもあります。お天気の良かった昨日の土曜日は多くの花見客で賑わいました。私が最も嫌いなものの中の1つが「人混み」がありますが、週間天気予報をじっくり眺めまして、桜を楽しむのは今しかないと判断。昨日は大胆にも「人混み」の中に突撃してまいりました。おだやかな天気の京都の土曜日の午後、東山地区をぼらぼらですが、ぼらぼらは東山だけでなく自宅から東山までの約5km移動もぼらぼら歩きます。1時間のウオーキング、ええ運動です。
自宅を出ますと堀川通り。ここに流れる堀川の遊歩道を丸太町まで南下します。ここにも立派な桜があるのですが、まだつぼみですね。
丸太町通りを東へ、柳馬場通りを南へ歩きます。このあたりの写真は省略。仏光寺通りを東へ進み河原町通りを渡りますと木屋町です。ここから満開の桜が登場です。
鴨川にかかる松原橋の上からの写真。向こうに見えるのが四条大橋。
この付近から大渋滞ですね。やっぱり車で京都観光なんてするもんやないですよ。川端通りの様子です。1回の青信号で1台か2台しか進んでません。
川端通りの桜も満開です。
宮川町の御茶屋さん。来週から「京おどり」が開催されます。そのお稽古でしょうか昼間から舞妓さんが歩いてはりました。これはおそらく本物だど思います。後で出てくるニセ舞妓とは明らかに違います。
松原通りをさらに東へ。京都検定で何度も勉強した「六波羅密寺」に立ち寄ります。
「かくれ念仏」で有名な空也上人のお寺。宝物館の中に入るのは600円いるので、お参りだけ済ませて出て行きます。
松原通りに戻りますと、これまた有名なお店が。「幽霊子育飴」です。正式なお店の名前は「みなとや」さんだそうです。
落語のネタなんかにもなってる怪談で、詳しくは書きませんが、その幽霊が子供を育てるために買いに来た飴がこれやってことです。
500円。一瞬心が動いたけど買いませんでした。
さらに東へ行きますと、これまた京都検定に出てくる「六道珍皇寺」です。
あの世とこの世の境界だったそうです。「六道の辻」と呼ばれます。
平安時代には東山のあたりが「鳥辺野」という風葬の場所だったそうで、亡くなった人の亡骸はこの「六道の辻」を通って「鳥辺野」まで運ばれたんですって。小野篁(おののたかむら)がここの役人で、あの世とこの世のメッセンジャーになってたと書いてました。閻魔さんの像が置いてありました。
閻魔さんってなんで頭に横棒ささってるんやろね。怖い顔をしてはります。
東山通りを渡りましてさらに東へ行きますと、TVドラマなんかでよく登場する京都の風景。実際に歩くのは実は初めてです。
このあたりからものすごい数の観光客です。これは「二年坂」の様子。
大混雑の二年坂を下りまして「高台寺」に到着です。ここは拝観料600円を支払って中に入ることにします。有名なしだれ桜を見ておきたいんです。入り口もたくさんの人が並んではります。この人らみんな600円ずつ払うんですね。1日何人来るんか知りませんけどお寺って儲かりますなあ。
入ったところの様子。
拝観ルートにしたがって進みますと、お目当てのしだれ桜が見れました。珍しく上手に撮影できてまっしゃろ?
「上手に撮影できてるでしょ」って書いた理由はこれです。
このしだれ桜の周りはこんなにたくさんの観光客がいたんです。この混雑の中で右手1つでデジカメの画面を見ずに撮影するのは大変です。でも10枚撮ったうちの2枚ですからね。素人でも数を撮ればそのうち1枚や2枚はいい写真がたまたま撮れるもんです。
高台寺でもう1つ楽しみにしていたのが、重要文化財の茶室「傘亭」と「時雨亭」。京都検定の勉強で必須項目ですからね。現物を見ておこうと楽しみに丘を駆け上がりました。
で、これが「傘亭」
がっかりですわ。ただのぼろぼろの小屋ですがな。ゴルフ場の茶店でももっと立派な小屋でっせ。重要文化財なんやったらもうちょっと保存方法考えた方がええと思いますけど。
高台寺と同じ敷地内に「高台寺天満宮」ってのがあるんですね。天神さんはどこにでもいらっしゃるもんです。天満宮には本家と同様に牛がいてるんですが、注意書きが面白い。
何も知らない観光客が隣にある水を掛けるもんやと思うんでしょうね。
さっきのしだれ桜は高台寺の外からもこれくらいは見えます。
高台寺を後にして円山公園の方へ歩きますと、いました。ニセ舞妓発見です。しかも外国人。
観光客が舞妓姿に変装して街を歩けるというサービスがあるんですね。ニセもんやとわかってても、こうやって写真を撮る観光客がこれだけたくさんいるんです。写真撮られる方も、別に悪い気はしないんでしょうね。
円山公園の様子。ここも花見客でいっぱいです。
今年からブルーシートが禁止になりました。見た目が悪いのと木に悪影響があるからだそうです。かわりにゴザが無料で貸し出されてました。意外とゴザが余ってましたよ。
池にはカモとかアヒルがいてます。人に慣れきってます。これもいかがなものか。
ちなみに茶店のメニュー。想像はしてましたが結構高い値段に設定されてます。すぐ近くにコンビニもあるんで、みなさんコンビニで買ってゴザ敷いて飲み食いしますわなあ。
円山公園の出口にこんなもんがありました。まあ気ぃのもんやろね。
八坂神社を通りすぎて知恩院の方から白川沿いに歩きます。昨年も行きましたが、ここの桜はやっぱり見ておかないといけません。
椿もいいですね。
TVとかで紹介されたんでしょうかね。私はよう知らないんですが、甘味処のお店にたくさんの観光客の行列が。私はよう並びません。
辰巳大明神。TVドラマでよく出てくる風景です。
これもよく出てくる風景ですね。普段はこんなに人はいませんけど。
結婚式なんでしょうね。さっきのニセ舞妓と一緒ですわ。関係ない多くの観光客が写真を撮ってます。
事情をよう知らん観光客が口々に言ってます。
「何かやってるで。一応写真撮っとこ。」
他人のことは言えません。私もそう考える一人です。
新橋通りを西へ。こんな風景が続きます。
途中で見つけたポスターです。「みを(澪)の会」なんでしょうけど、ちらっと見ただけの私には「のみ会を」に見えて「何の飲み会やろ」って詳しく読んでしまいました。まあおそらくそういう効果を狙って作ってるんでしょうけどね。
最後はパンパンに混んでる四条通りの歩道を西へ。祇園祭より人の密度は多いんやないやろか。木屋町まで来ますと再び桜。高瀬川に落ちそうなここ桜もなかなかええもんですね。
四条河原町の交差点の桜もまた味わいがあるもんです。
さて、結構な距離を歩きました。ここまで9kmくらい歩いてます。桜は十分満喫しました。時刻は17時30分を過ぎたところ、そろそろ飲み食いしたくなります。お腹もすいてきましたし、何より喉がかわいてビールを飲みたいので、再び祇園に戻って肉料理のお店で飲むことに。半年ぶりに行く「安参」です。
さすがに18時でしたので席は空いてましたが、19時前にはカウンターは満席になります。相変わらずの人気店です。
おみやげに「壱銭洋食」を買って帰ることに。ここも久しぶりの訪問ですが相変わらずの人気。
ただ値段が上がってましたわ。今は1枚650円です。昔ながらのこんな紙袋に入れてくれます。もう何十年も変わってません。
昔懐かしいものが神袋の全面に書かれています。ほとんどの言葉の意味や由来はだいたいわかるんですが、右から3行目の一番上、この言葉だけが子供のころから何がオリジナルなんかがわからず、何十年も気になってたんですわ。もちろんネットでもいろいろ手をつくして調べましたが、出てくるのはこのブログだけです。
「あのねのおっさん」のオリジナルについてご存知の方、是非教えて下さいませ。