GWがあけたばかりでまだ梅雨にも入ってへんのに台風が来てます。今日はお昼にちょいと外へ出たんですが風はたいしたことないものの、雨の方はしっかりと降ってましたな。台風っちゅうもんは昔は9月や10月に来るもんやと思うてましたが、近年では7月や8月にも当たり前のようにやってきますが、5月に本格的な台風がやってくるとは思いませんでしたわ。これも地球環境の変化、地球温暖化と関係あるんでしょうかね。困ったもんですわ。
GWが終わって1週間になりますが、GWの後半に嫁のリクエストがあって長崎のハウステンボスにちょいと遊びに行ってきましたんで、そのレポートを荒っぽく書いておきます。
5月5日の朝からハウステンボスで遊ぶために、本当は前日の4日に博多入りして、博多で美味しいもの食べて宿泊したかったんですが、ご存じのとおり博多は「どんたく」ですわ。ホテルが全く取れませんねん。で、鳥栖とか佐世保でも探したんですが、手頃なホテルが全然空いてません。結局、干拓で有名な諫早という町でビジネスホテルを確保しまして宿泊しました。
このホテルがまたユニークというかけったいなホテルやったんですが、これについては紙面の都合上カットです。晩御飯をどこに食べに行こうかと駅前をぼらぼらしてて見つけた店がこれ。えらいことが書いてありますわ。
「九州で二番目にまずくて高くてきたない店」
今までいろんな地方のいろんなお店にとびこみで行ってますが、これはさすがに入るのを躊躇しましたわ。一応その場で「食べログ」を検索して調べたんですよ。でも食べログにも評価やコメントは1つも書いてなかったんです。ほんまにまずいものを出されて高額な代金を支払わされたらどうしようか。でも一応こうやって料金表が掲示してあったんです。
まあ「非常に高い」って書いてあるもの以外を注文すれば、ぼったくられることはないかと判断して、思い切ってこのお店に入ってみました。結果は入って大正解。こんな感じの普通の居酒屋さん。
このおこぜの活造りは最高でした。こんなにおいしいの食べたことない。
ビールや日本酒をアホほど飲んで、おこぜの他にブリカマ焼、すり身揚げ、鯛のあら炊きなどなどを食べまして、お会計は2人で11427円。ちゃんと1円単位まで明朗会計でしかも安い。お店のスタッフもお客さんもみなさん感じのええ人ばっかりです。
「看板に偽りありのお店ですなあ」
笑いながら店主にこう言うてお店を出ましたわ。
さて、ここからが本題のハウステンボス。1日半も会場内をうろうろしまして最後は脚がパンパンになったんですが、気がついた点だけを写真にコメントするような感じで書いてみます。まずはJRの駅を降りて会場に向かう橋を渡るところ。非常にええお天気です。
入口で入場券を買うのですが、これが結構お高い。1人6000円ちょっとします。悪いことするやつがいっぱいおるんやろか。入場ゲートにはこんな脅しが。
たまたまこの日は夜に花火が開催される日やったんです。ゲートを通過してすぐに「花火の特別観覧席1500円で発売してま~す。」って売り込みしたはったんで聞きました。
「今日の花火っちゅうもんは、1500円払ってこの席を確保しないと見れないもんですかね?」
スタッフが言うには、高いところにあがる花火はどこかたでも見えるけど、下の方にある仕掛け花火とか、レーザー光線を用いた演出は有料席からしか見えないとのこと。昔の花火って言うと単に大空に打ちあがるだけやったんですが、今は音楽とかレーザー光線にあわせた演出をするのが当たり前だそうな。まあ後で後悔するのもイヤなんで1500円ならってことで買いましたわ。
さて園内に入りますと、こんなものを発見。
ウインズ佐世保、つまりはJRAの場外馬券場ですな。ハウステンボスの中にあるとは知りませんでした。
同じようにテーマパークと呼ばれるものディズニーランドは遊園地って感じですが、ハウステンボスはあくまでも公園がベースです。大きな観覧車やメリーゴーランドはありましたが、ジェットコースターみたいなもんはありません。かわりにこうしてお庭があるんです。
110万本の薔薇のお祭りが開催中。まだ満開って感じではなかったですが、きれいでした。ひと口に薔薇って言うてもいろんな種類があるもんですな。
オランダがテーマですので風車もあります。ちょっと前にはチューリップやったんでしょうな。何やったか忘れたけど今は違う花がこうやってありました。
園内をぼらぼら歩いとりますとマーチングバンドがやってきます。
昔は「鼓笛隊」って呼んだもんですが、九州のいくつかの高校の吹奏楽部が参加してイベントをやってるみたいです。結構暑い日やったんですが、この服装で重たい楽器を持って歩くってたいへんやなあと思いますわ。
園内に運河が作られてるんですが、運河沿いにはこうやってお店が出てます。
オランダの街並みはこんな感じなんでしょうかね。行ったことないけど。
いくつかのアトラクションには例によって行列ができてましたけど、この運河を走る船は行列がなかったので、とりあえず乗ってみました。こんな感じのクルージングです。
運河では釣り体験もできるそうです。何が釣れるんやろ。
広い園内を歩くのは大変なんで、園内を移動するのにいろんな乗り物を使います。人気なのは自転車です。写真は撮り忘れましたが、2人乗りや4人乗りなどいろんなタイプがあります。あとはゴルフ場のカートみたいなやつ。1乗車1人200円でタクシーとして使えます。これらは有料なんです。パスポートで乗れる無料のものがないかいなって探してみつけたのがコレ。
電車の風貌をしたバスなんですが、5両編成のトレーラーです。子供はともかく大人はあんまりうれしくない。編成が長いんであちこちで止まるんです。特にこの日はマーチングバンドがいっぱいそこらをうろうろしてますでしょ。そのたびに止まるわ窮屈やわ。
園内を一望できるっちゅうタワーがありまして、ここが待ち行列がなかったもんですから登らしてもらました。こんな景色です。
上の展望台のスペースは極めて狭い。東京スカイツリーとはえらい違いです。1分ちょっとで降りました。
アムステルダムシティーのエリアにはオランダらしい建物。
この建物の手前にアムステルダムスクエアっていう広場があります。
ここにこうやってステージが設定されてまして、いろんなアーティストが順番に演奏してはりました。お昼ごはんはここのカフェでパスタとビールを注文して、ウクライナ出身の3人組の演奏を聴きながら食べました。
ここからはアトラクションめぐり。待つのが嫌いなんで整理券みたいなものを集めたろうと思うたんですが、ディズニーランドと違って整理券は配布してないんですね。基本的には列に並んで待つしかありません。列の短いのを狙って順番にまわります。
最初に参加したものはこれ。大洪水の猛威を再現したものです。館内は撮影禁止ですので写真はありませんが、どってことない内容でしたわ。
スリラーシティーと呼ばれるお化け屋敷っぽいアトラクションが集中してるエリアがあるんですが、お化け屋敷はあまり好きではありません。ちなみにそのエリアにあるトイレはこんなのです。
中はこんな感じ。小さい方はまだええとして大きい方はちょいと勇気いりますな。
我慢して行列並んだものもありますが、スリラーシティー以外のアトラクションは1日半でだいたい参加できました。全部紹介できませんので、印象に残ったものだけをご紹介します。
これはミューズホールという舞台。ハウステンボス歌劇団っていう宝塚歌劇のパッチもんみたいなのがあって、メインコンテンツはその公演。パッチもんってな失礼なことを書きましたが、もともと宝塚で活躍してたというか活躍するはずだった人が集まって劇団を作ってはるんだそうです。
実際に見せていただきましたが、宝塚歌劇団に勝るとも劣らない見事なショーでした。中身は写真撮影ができないので写真はありませんが、残念なのはこの舞台装置ですわ。外側の写真だけ見るとなんか立派な舞台とか客席があるように思うでしょ。実はただの倉庫みたいなスペースにいつでも潰せるような簡単なステージ。おまけに座席はパイプ椅子の親分みたいなものを100席ほど並べてあるだけですわ。大学なんかで行われる学園祭のステージのイメージですわ。
で、これは入れ替え制じゃないので、前のお客さんが帰らない限りいくら外で並んで待っていても座れないんですわ。高齢のお客さんもいっぱいいてはりますが、基本的にはほとんどのお客さんが立ち見を強いられます。ちょっと運営を考えた方がええと思います。
これはフューチャーキャストシアターってアトラクション。例によって中身は撮影禁止ですので写真は入口だけです。
アイデアはええんですが、これもちょいと運営を考えた方がいいかも。何をするかって、1回あたり20人×4チームの80人が参加できて、まず1人1人を顔の情報をスキャナーでコンピューターに読み込むんですわ。で、読み込んだデータをアニメの登場人物の顔に反映させることによって、実際に参加者が映画に出演するみたいな演出になってるんです。まあ面白いアイデアでしょ。
これイカンのは時間がかかるってこと。80人の1人1人がスキャナーに顔を入れて5秒間じっとしとかなあかんのです。しかも変顔とかしたら撮り直しになるんです。80人もいるとやっぱりいろんな人がいますからなあ。これだけで30分近くの時間を使います。そして出来上がった映画をみんなで見るのですが、苦労してスキャンしたデータがあんまり反映されてへんのでしょうな。自分の顔データがどのキャラクターに反映してるかがわかった人は極めて少なかったように思います。ちなみに私も嫁も全くわかりませんでしたわ。
これはフラワーアイスカフェってアトラクション。ここは中身も撮影OKです。
マイナス10度の世界を体験できますよーってものです。カフェですので、有料ですがドリンクを注文できます。
オーロラというカクテルを注文しました。マイナス10度を保つために、1回に中に入れる人数は8名くらいに限定されるんです。ですので外では意外と長い行列ができてるんです。
みなさん注文してから3分ほどしてドリンクの準備ができたんでしょうな。中に案内されました。中はこんな感じです。
氷のイスもカウンターもあるんですよ。まあゆっくりカクテルを飲もうと思うてたら、一緒に入ったお客さんのやかましいこと。「きゃー、寒い~、寒い~」って。
で、部屋に入って30秒もせんうちにほどんどの人が部屋を出ていかはりましたわ。入るまでに20分ほど行列に並んでるのにね。見事な氷柱花がいっぱいあったのにゆっくり見てる人はほとんどいません。ちなみに私は美しい氷の花を見ながらゆっくりカクテルをいただきました。それでも滞在時間は10分くらいやったかなあ。
20分並んで入って30秒で退出。これも何か上手な運営方法がありそうな気がしますでしょ。
もう1つ。報告しておかなければいけないとんでもないアトラクションがあったんですけど、ちょうどこの日で終了ということでしたので書くのはやめておきます。と、言いながらタイトルだけ写真で。
個人的にはとても笑わせてもらったんですが、いつか大事故や大事件につながる可能性を秘めてましたわ。
さて5日の夕暮れ時。増田貴紀さんっていうちょいと有名な人の大道芸があったので見せてもらいます。世界大会で3位やったそうな。
ハウステンボスの中ではあんまり美味しいものは食べられませんが、20時すぎから花火もありますので、18時ごろからステーキを食べながら赤ワイン1本を2人で飲みます。
すっかり日も暮れますと、園内の風景はまた違ってきます。いたるところでライトアップがされるんです。こんな感じ。
さて花火。1500円も支払った甲斐あってなかなか快適に見ることができました。
1500円の価値があるかって言われると微妙ですが、まあよかったと思います。
この日に宿泊するホテルの特典で21時15分からの「仮面舞踏会」なるものに招待されてるんです。行きました。アムステルダムスクエアです。仮面とマントが配布されます。こんな感じになります。
で、テキトーなダンスを優雅にするんかなあって思ったらこんなのでした。
この写真では伝わらないでしょうな。まあひとことで言えばエアロビクスですわ。舞台の踊り子さんにあわせてみんな一緒に踊らなあかんのです。舞踏会っていうイメージやないです。本気のワークアウトです。ワインを飲ませた人間にこんなことさせたらアカンと思うんですが、みんなすごい盛り上がりですわ。40分間踊らされたらヘロヘロですわ。
6日の朝、これもホテル宿泊者の特典で「サウザンドサニー号クルーズ」に招待されてます。
何のこっちゃようわからんのですが、ワンピースというアニメに出てくる船だそうです。これがこの5月6日を最後に愛知県に引っ越すらしんですわ。こんな船でっせ。
こんなシケた船が外洋を航行できるんかと思うんですが、さよならハウステンボスイベントってことで盛り上がってましたわ。クルージングの風景はこんな感じ。
わーわー騒ぐほどのもんではなかったですな。
ゲームミュージアムってのがありました。これはおっさんにとってはなかなか面白かった。
家庭用ゲーム機の歴史について実物展示とともに解説がありましたわ。詳細は書きませんがこれは価値ありです。
あとインベーダーとドンキーコングとか初代のマリオブラザーズなどのテーブルゲームが無料でできました。2ゲームしましたが夢中になるもんですな。
長くなりましたんでこのへんでやめときますが、今年1月に初めて行った東京ディズニーシーとは全然違ったのには驚きました。個人的には非常に楽しめたんですが、運営面ではまだまだ改善すべき点がたくさんあるように思いますわ。これからハウステンボスに遊びに行こうと考えておられる方の参考になればと思います。