ここ最近、いつもこのブログで“忙しい、忙しい”って書いてますけど、今週はいたっておだやかに過ごしております。いや、今週だけやありません。来週も再来週も仕事の方はそんなにぱたぱた感はありません。泊りがけの出張も7月中旬までなさそう。変なもので、この前まで「出張の連続でしんどいー、疲れたー」って言うてたのに、梅雨と禁酒期間が明けるまで全く旅に出ることがないことがはっきりしますと、実に寂しく感じるもんですなあ。そんなので、今日は普段なら丁重にお断りするレベルの北陸での軽~い仕事を頼まれて、ポンポーンと引き受けてしまいました。急遽来週に福井と金沢で1泊ずつすることになりました。
5月はGW明けもずっと旅の連続でしたんで、昨年この時期にやってたことで1つだけ
できてないことがあるんです。それはグリーンカーテン。
昨年初めて作ってみたんですが、これが凄い効果があったんです。グリーンカーテンのせいだけやなですけど、明らかに電力の使用量が減りました。またエアコンとは違って、自然の涼しい空気の中で寝ることができたんです。お年寄りが「暑いけどクーラーの風はつらくてイヤなんやあ」なんてよう言うてはりますでしょ。あれ、自分が若いころは「何を言うてんねん」って思うてましたけど、自分もこの歳になると、何となくその気持ちがわかるようになってきました。自然の風って、まことに結構なもんですわ。
で、GW明けてようやくグリーンカーテン作りの準備を。まずは調べものです。
まず調べなあかんことは、昨年使った土がそのまま使えるんかどうかってことですわ。ネットでいろいろ調べますと、「連作障害」ってのがあるそうで、同じものを同じ土で2年連続作るのはよくないそうなんです。実がちゃんとならないそうです。しかも1年おいた土は、中に雑菌がいっぱいいてるそうな。どうやらそのまま使えないっちゅうことがわかりましたんで、GW最終日の5月6日の夕方に殺菌作業を開始です。
土壌の殺菌の方法はいろいろあるそうですね。専用の薬剤を使うとか熱湯をかけるとか。いろいろある方法の中で私が選択したのは「ゴミ袋殺菌」。土の中のゴミを取り除いた上で、黒いゴミ袋の中に土を入れて密封して、コンクリートの上でかつ直射日光に当たる場所に1~2週間放置する。ゴミ袋の中の温度が半端なくあがるそうな。密封してるので、土の中の雑菌が窒息死するらしい。まずがゴミ袋に昨年の土を詰める作業。この様子を嫁に撮られてしまいました。またアホなことしてよるって思われたんでしょうな。
90リットルの超大型のゴミ袋に昨年のプランターの土をせっせと入れます。単純作業なんですが、これが結構な重労働。
で、昨年の土を全てゴミ袋に入れますと、ネットに書いてあったようにコンクリートの地面で直射日光が激しくあたるところに放置します。うちの場合はやっぱり表通りのガレージでしょうな。
不審物やと思われたり、ゴミやと思うて回収されても困るんで、こうやってちゃんと説明を書いた立札を作りましたわ。
「土の日光消毒中です。手を触れないでください。(ゴミではありません)」
さて、こうやって放置すること2週間。途中で1日ひどい雨が降ったんで、説明書きの文字が消えてしまいました。ゴミ袋の方は厳重に口を血縛ってますので大丈夫です。
そして5月20日にゴミ袋を解体します。十分に殺菌できてるんやろかどうかわかりませんが、こうやってブルーシートの上に展開。
ここにホームセンターコーナンで買ってきた土壌改良剤「もどるんです」を1袋投入。これで連作障害を回避できるんやと信じてます。
これにさらに苦土石灰をまいて土のアルカリ化。十分に混ぜますと8つの小さいゴミ袋に分けて保存します。なんで小さいゴミ袋かというと、2階のべランダまで階段を持ってあがらないといけないからです。100kg近いごみ袋はとても2階へ持ってあがれませんから。
そして、いよいよ苗を植えます。ホームセンターで売り場のおばちゃんから「ゴーヤの連作はいけないから、今年はアサガオにしなはれ」ってアドバイスされたんですが、そのアドバイスに逆らって今年もゴーヤの苗を買いました。グリーンカーテンが目的なんで、別にゴーヤの実がポコポコならなくてもいいんですわ。それとやっぱりゴーヤは病気に強いというのが魅力ですわ。実がならないのは全然かまいませんが、うっかり水をやり忘れたとかいうちょっとしたミスで、カーテンになる前に枯れてしまうのは困ります。
まずはプランターの底に「鉢底石」をこないして入れます。
そして、その上から殺菌して土壌改良剤をブレンドして小さいごみ袋に小分けした土を入れまして、ホームセンターで買ってきた苗を植えました。こんな感じになりました。
下の写真は昨年のものです。
去年はこうやって1プランターに4株ずつ、計8株植えました。ちょっと窮屈やけど、1株58円の安いゴーヤ全部がちゃんと育つって信じてませんでしたので、そこそこ育った段階で、各プランターから1株ずつ間引こうという計画で1株ずつ多めに植えたんです。58円でもちゃんと育つということがわかったんで今年は最初から6株です。
最後に、軒にある排気口の金具にネットをとりつけます。この作業が結構大変でした。去年、どうやって下を固定したのか思い出せませんねん。固定しないとネットが風に揺られてぶらぶらしよります。ゴーヤのつるがちゃんとネットを掴めるのか心配です。結局、プランターの周囲に相撲取りがまわしをするみたいに紐をぐるっとかけて、その紐にネットの端をくくりつけてやりました。
とりあえず今年のグリーンカーテンの植えつけが完了。あとはネットいっぱいにうまく広がってくれるよう、各株の“つる”を誘導するという作業がこれから2週間ほど続きます。まだ植えてから1週間ちょっとですが、たった1週間でも結構大きくなるもんですね。そして去年も感じたんですが、それぞれの株、結構個性があるんです。これが見てて面白い。
本当は1つ1つの株に名前を付ければいいんですが、いい名前が思いつかないので、昨年同様に番号で呼んでおります。2つ上の写真の左側から、1号株、2号株の順で、一番右が6号株になっとります。ホームセンターで買う時に、100株以上並べられている中から、丈夫そうなものを適当に6株選んだんですが、実際にプランターに植える段階で気がつきました。見てもらったらわかりますように1号株は他に比べてちょっと小さいんですね。明らかにここまでの成長が遅い。2号株は写真ではわからないと思いますが、実は茎と根の境界部分あたりに結構なキズがあり、折れかかってて自立が困難な状況なんです。この中で一番成長が早く大きい株は6号株。つるが一番たくさん出ています。早くネットにつかまりたくてたまらんって感じ。
それがね、1週間ちょっとたった昨日。1~3号株様子はこんな感じです。
小柄な1号株がグンと成長して、大きさでは2号株や3号株に追いついてます。こいつの場所はネットの位置が一番遠いんですわ。でもまっすぐ上に大きく成長して、今ようやくネットをつかまえるところまで来てます。もしかしてゴーヤはネットが見えてるんと違うやろかって思うほど、最短距離でネットに向かってまっすぐ成長してます。買ってきた時に一番小さかった1号株は、今のところ6株中一番いい形で育ってます。
茎に大きなキズのあった2号株は、それなりにちゃんと成長してます。ネットもつかまえられてますので、このまま自立できそうな感じ。ネットにつかまる前は、土で押し固めないと自立できなかったんですが、どうやら大丈夫のよう。
最初から一番大きかった6号株。1週間たったらこんな感じです。
この写真ではちょっとわかりにくいですかね。
こいつはどうやらネットが見えてないらい。1号株に比べたら若干近いところにネットがあるにもかかわらず、上手にネットを掴めずに自分の茎につるを巻き付けて苦しんでる様子。あんまり頭ええことありませんわ。茎にからまったつるをほどいてやりまして、ネットの方に誘導してやりましたが、ちゃんとネットをつかんでくれそうな気がしません。
もっといかんのは隣の5号株ですわ。こいつは一番ネットをつかみやすい位置におるんです。これがかえっていかんのかなあ。ネットの下の方の掴みやすいところに巻き付いて、そこから上に成長せずに横に横に伸びて行こうとしとります。もう倒れかけそうになってます。隣の4号株が「何すんのん?」って迷惑そうにしてますわ。この5号株を矯正するのは難しいですね。ネットに巻き付いているつるを一旦切ってしまって、まっすぐに立て直してからヒモでネットにくくりつけないといけないかも知れません。
実際のところはようわからんのですが、こういったゴーヤの株の個性はきっと生まれつきのものでしょうか、それともそれぞれのおかれた環境によるものでしょうか。ホームセンターで大量販売されてる同じ品種の株ですからもともとの個性に大きな差はないように想像します。むしろうちに連れてこられてからの環境因子の方が大きいんやないでしょうか。プランターの中の位置、ネットまでの距離、わずかにある陽当たりの差、・・・・。なんか人間社会と一緒やなあって思います。なにはともあれ、1ヶ月くらいで立派なグリーンカーテンになることを願っております。