今日はゴルフコンペの話です。と言ってもゴルフそのものの話はそんなにありませんので、ゴルフをされない方もどうぞお付き合いください。
5年前ほど前までは、毎週って言っていいほど練習場に通い、少なくとも2~3カ月に1回はコースに出たもんですが、仕事で土曜日や日曜日が忙しくなったのと、まあ練習してもこれ以上うまくならないという限界を感じたこともあって、数年前から練習に全然行かなくなりましたんですわ。不思議なもんですね、練習に行かないようになると、自然とコースにも行かなくなるんですわ。ある意味“真面目”なんでしょうなあ。練習の成果をコースで試し、さらなる課題を明確にして、また練習に取り組む。自分の中でちゃんとPDCAが回ってたんでしょうね。そんな状況で、1年間全く練習せずに、ほぼ1年ぶりにゴルフコンペに参加してきました。
「第18回大さこ杯ゴルフコンペ」
実はこのコンペ、もともと私が創設したもんです。ネットで調べてもらえばわかりますが、「大さこ」というのは左京区にある京料理のお店で、そこの店長が10年ほど前に独立開業された時に、私がお店のゴルフコンペを提案したものが18回も続いてるって訳です。店長とは20年前からの知り合いで、今でも大変お世話になっとります。このゴルプコンペでは私が参加者の成績データ管理や当日の司会進行をつとめさせていただいてます。
大さこ杯を始めたころは5組20名弱の会でした。ところが店長の人徳ですなあ。年々参加者が増えてきます。ほとんどは店の常連のお客さんか、店に食材を納入されてる業者さんなんですが、今回の大会の参加者を見てびっくりですわ。11組58名の参加です。芸能人や野球選手でもないのに、この不況の時代に58名参加のコンペって今どきありませんで。第1回大会の優勝と第18回の優勝では全然値打ちが違いますわ。
最近のゴルフ場には、よくこのような血圧計が設置されてます。やはりお客さんが高齢者中心になってきてるんですね。この日もあんまり若い人は見ません。みなさんで血圧測って「今日はちょっと高いわー」とか「まあまあええとこや」みたいな会話を楽しんだはります。
スタート前の風景です。右に見えるのがパッティングを練習するグリーンです。みんなパターの感触を確かめてます。
では、ゴルフ場の風景を何枚かUpします。スタート1番ホールです。
テーグラウンドです。真ん中に青いボールみたいなのが2つ映ってますが、この2つのボールみたいなもの結ぶ線の上にゴルフボールをセットして、第1打を打ちます。写真の少し上の方にも、白いですけどこれと似たようなボールみたいなのが2つ見えますね。70歳以上の人は、この白いところから打ちます。青よりも20ヤード(18m)ほど前に設定されてます。まあハンデですなあ。ピン(ゴール)までの距離が18m短いんです。18mくらい前から打ってもそんなに差があるんかいなと、ゴルフをご存じない方は思われるかも知れませんが、18m短いと第2打目を打つクラブが1つか2つ変わってくるんです。より正確に打てる短いクラブを使えるんで、特に年配の人にはこの18mは大きいんです。
同じようなコースでも、すぐ前に池が見えてしまうと結構プレッシャーになるもんです。
13番ホールの私の第3打。ミラクルが起こりました。PAR4といって4回で入れなければはならないホールですが、第2打でグリーンの手前60ヤード(ちょうど写真の中央部一番下のところ)に持ってきて、第3打でグリーンを狙ってまっすぐ打ったつもりが大きく左に打ち出してしまいました。どう考えてもOBというあたりでしたが、写真の赤線のように木に当たって真横にはねてナイスオンです。第4打のパットも入ってPARを取りました。
ゴルフの風景写真はこんなもんにしときます。私は1組目で69歳のWさんと70歳のTさんと一緒に3人で回りましたが、やっぱり1年ぶりにクラブを握るような人は毎週練習してはる人には勝てません。でも自分と全然違う業界の人や違う世代の人と1日交流できるのがゴルフコンペのいいところです。優勝かかってる人は別ですけどね。
さて、1組目なので一番にあがって軽く風呂に入ったら表彰式の準備です。表彰式の司会のお仕事が私には残ってます。
たくさんの賞品が準備されてます。徴収した会費から買ったものもあれば、参加される業者さんお店から提供いただいたものもあります。ご好意で提供いただいた方のお名前や店の名前は表彰式のときにコールしないといけませんので、私はすべて把握しておかないといけません。ステーキ用牛肉、松茸、うなぎ、メロンやぶどうなどの果物、博多のからし明太子などの高級賞品から、すだち、もみのり、レトルトカレーなどのお手軽賞品があります。
表彰式前の様子です。半分くらいの人があがってきました。なんせ11組ありますので、1組目の人は最後の組があがるまで1時間くらい待たないといけません。昔はみんな軽くビール飲んでましたが、今はみんなウーロン茶かコーラです。
さて全員がそろったので、いよいよ表彰式の開始です。賞品は優勝から10位までとそれ以降は5位ごとに高級設定されており、それ以外の順位にお手軽賞品が設定されてます。いずれにせよ全ての人に賞品を渡さないといけないので、58名もいると大変です。1人30秒としても30分かかります。その間、お名前と賞品名を1人1人読み上げますので喉が痛いですわ。単に発表するだけではなく、どうしても面白く盛り上げようとしてしまいますので、結構疲れます。ちなみに私自身は5の倍数の順位に設定されている高級賞品をGetしました。からし明太子1kgですわ。博多では有名らしいです。
その他、ニアピン賞とかベスグロ賞とかベストレディース賞とかあります。レディース言うてもだいたい60歳台や70歳台の人ばかりですが、これがみなさん上手なんですわ。その表彰が終わると、今度はお楽しみ抽選会です。余った賞品をゴルフの成績に関係なくクジ引きでお配りします。目玉賞品は高級松茸(10000円相当)です。だいたい20個くらい賞品が余ってるんですが、1~58の番号を書いた紙が入った箱からランダムに1枚ずつ引いて、その番号の順位の人に当たるというルールにしてます。司会の私としては、表彰式の司会よりもこちらの司会の方が緊張します。1回1回のくじ引きに、みなさんすごい注目して歓声がわきあがるんです。
最初は“もみのり”とか“焼豚”とかの抽選です。このあたりの賞品があたった人は微妙です。当たったことはうれしいんでしょうが、それはすなわち“松茸”を当てる権利を失うことを意味します。ですので、最初の方は当たった人はもちろんうれしい表情、はずれた人も「よかったあ」という安堵の表情をされてます。
でも変なもんですね。賞品の残りが“すだち”2個と“松茸”2個になってくると、今までは“すだち”が当たらないことを「よかったあ」と思ってたみなさんがいたく残念がる表情をされるんですね。松茸欲しいんやったらハズレでバンザイは変わらないんですけどね。想像ですが何も当たらないかも知れないという心理的不安が大きくなるでしょうか。
注目の最後の松茸の抽選。クジを引く人は最後の“すだち”が当たった人です。みんなが注目する中で緊張してはります。紙を引かはりまして、私の手に渡されました。
「松茸の当選者を発表します・・・・まず10の位は・・・・・・」
全体がシーンとなって、全員の視線が私に注がれてるのを感じます。この間っちゅうもんはスリリングですなあ。
「3です。29番以下の方と40番以上の方、残念でした。そして1の位は・・・・」
ここでもあえて間をとります。全体がシーンとなります。こうなってくると宗教みたいです。
「3です。33位の方、○○様、松茸の当選おめでとうござまーす。前の方へどうぞ!」
知らず知らずのうちに自分自身のテンションがどんどん上がっていってますわ。
「松茸を当選された今のお気持ちを一言どうぞ」
マイクを向けると、興奮しておられるのか震えるような声でインタビューに答えてくれましたわ。
表彰式と抽選会で1時間以上しゃべり続けましたわ。みなさんから「おかげで楽しい一日を過ごすことができました。ありがとうございました。」言うて笑顔で御礼言われますとうれしいもんですわ。いいお天気のもとで1日ゴルフを楽しんで、何らかのお土産を持って帰れれば楽しいですわなあ。私もゴルフの成績はさっぱワヤでしたが、明太子とすだちを持って笑顔で帰りました。