いよいよ2012年のゴールデンウイークが始まりました。9連休で遠くに旅行に行かれる方もいらっしゃると思います。 私の場合はと言いますと、GWの始まる前の4月25日からもともと福岡で仕事が入っておりまして、28日の午後にはフリーになるということで、最初は九州の温泉にでも2泊3日で宿泊してこよかいなあと思っておりました。
でも世間はそれほど甘くありませんでした。1月の段階で有名な旅館や人気の高い旅館はすでにほとんど満室。で一応ネットを駆使して何とか湯布院のホテルを1つ確保してたんですが、またGW料金ということでむちゃくちゃ高いんですわ。1人1泊25000円以上します。1人25000円でも満足できるところならいいんですが、口コミで評価する限り安心感のあるコメントはありません。
そんな中、3月になってハタと気がつきました。福岡の国際会議場の横の博多港から韓国の釜山行きの高速船が出てるんです。「ビートル」って名前です。JR九州が運営してるみたいです。ここのホームページを見ますと、博多―釜山の往復と、釜山-ソウルの新幹線KTXの乗り放題チケットがセットになって28000円というプランがあるんですわ。 おりからの円高&ウォン安です。ホテルも調べてみますと安くてよさげなところが空いておりましたんで、多少の迷いはありましたが、湯布院の旅館をキャンセルして、この28日から30日を韓国で過ごすことに決めました。 これが博多港国際ターミナルです。
まずはBEETLEのチェックインカウンターに行って手続きをします。
もちろん1人28000円、嫁と2人で56000円の代金は、Web上で支払いを済ましてますが、ここのカウンターで「燃油サーチャージ」ですって言われて1人あたり1500円も支払わされました。まあガソリンが値上がりしてるのは知ってますんで、これは仕方ないです。快く3000円払いました。 でも納得いかんのはこの次です。博多港の施設利用料を1人500円払えと言われました。こんな販売機でチケットを買わされます。
どっかから海の中入って、泳いで船に乗り込んだら500円いらんのかいなあと考えましたが、そんなアホなことできるわけありません。素直にチケットを購入したりました。 さて、時間がまいります。一応外国へ出かけますので出国手続きをしないといけません。この部分は撮影が禁止されてますので写真はありませんが、いたって簡単な手続きです。パスポートに「ガチャン!」ってスタンプを押してもらうだけで通過できます。 乗る船は「ビートル」いうて、こんな小さい船です。
とても国境を超えれるような船には見えないのですが、実はこの「ビートル」という船は素晴らしいんです。船体全体が海面から浮いた状態で進むらしいんです。詳しいメカニズムはちゃんと勉強してないんでわからないですが、飛行機みたいな原理で揚力をつかって海面から浮いた状態で進むので、海面の波の影響をあまり受けずに高速で進めるそうです。 船内の座席の様子です。それほど混んでいませんでした。
船は定刻に出発しました。博多から釜山まで約3時間です。新幹線で博多から京都に帰るより早いんですね。またさすがビートル、快適でしたわ。ほとんど揺れません。またもう1つうれしかったのがこれ。 <> 船内で売っているビールが安いんです。この船内はもはや日本国ではありませんからなあ。税金がかからないんですわ。アサヒスーパードライ350ml缶が150円ですわ。普段のビールにはいかにごっつい税金がかけられているかっちゅうことですなあ。 さて船も穏やかに航行しますので、船内をぼらぼら散策しました。こんな看板をみつけました。
この海域にはクジラがぎょうさんいるそうです。それでこの海域を通過する際には徐行しないといけないそうで、この日の場合も天気がよかったからか知りませんが、クジラが出てるとのことで、徐行して運行されました。 博多港を出発して2時間が経過しました。NTTドコモの携帯がどこまでつながるんやろうと思って、出発からずっと興味をもってみてたんですが、これがまだ電波がつながりますねん。メールも見れますしインターネットのサイトにもつながります。さすがドコモやなあと感激しておったんですが、よく見ると左側の窓の外に大きな島が・・・張り出してあった地図でわかりましたが、日本国長崎県対馬ですわ。
対馬ってこんな位置にあったんですね。釜山までの距離の方が圧倒的に近いですが、ドコモの電波が届くのも当然です。 釜山の風景が見えてきました。いかにも港町って感じの風景です。
港に着きますと入国手続き。比較的厳しくされました。ここでまずは日本円からウォンへの両替です。ようわかりませんが、とりあえず20000円を出しましたら27万ウォンが出てきました。港から釜山駅まではシャトルバスに乗せてもらいます。
駅前の風景。昼間からカラオケを歌ってる人もいます。上野公園か大阪の長居公園のイメージ。
往生したのはここからホテルまでですわ。地下鉄で釜田ってところまで行くのですが、まず地下鉄の乗り場がわからない。全てハングル文字なんですわ。看板を何とか見つけて地下鉄の乗り場まで行くことができました。これが券売機。
チケットを買って乗り場に向かいます。目の前に改札機があったので何の疑いもなく改札を通過しました。
これがえらいことに。この改札は逆方向に行く電車のホームでした。日本では普通は改札は1つでしょ。改札内では逆方向のホームに行けないんですわ。ホーム内をいろいろ歩き回って結局どうしようもなく、言葉がわからないんで人にも聞けず、そのまま改札を一旦出てしまいました。2400ウォンの損です。 再度切符を買いなおして釜田へ。無事釜田駅にはついたのですが、今度はホテルがわからない。予約をしたホテルは「アイビス」というホテルなんですが、どの建物もハングル文字で書いてます。本当に途方にくれました。英語表記の看板ないんかいなあとうろうろ。勇気を持って人に聞こうと思った瞬間、たまたま「ibis」の文字を見つけ、事なきを得ました。 この後、釜山の町を散策して食事をしますが、中身はまた後日書きたいと思います。 町の様子は2分ちょっとのムービーにしました。
3日間の韓国プチ旅行を楽しんで、先ほど京都に帰ってきました。問題は帰りの船です。もちろん往復ビートルのプランなんで、帰りも同じかいなと思ってましたら、帰りは韓国の船なんですかね。「コビー」という船に乗せられました。12時30分の船に乗るために今日は10時からブランチと称してタコ鍋でビールやドンドン酒を飲んでまして、船に乗るころには酔っ払ってました。それで全然気が付かなかったのですが、出航して1時間後。目がさめてトイレに行こうと思ったら船内がえらいことに。3~4割の人が口に袋をあててしゃがみこんでます。何か酸素マスクでもしないといけない緊急事態かと思ったんですが、そうではなくてみなさん船酔いで吐いてはります。トイレも吐く人がいっぱいでできる状態やありません。通路にもいっぱい人が転がって、スタッフの方が「吐き物」の回収に走ってはりました。まさに地獄絵でした。ビートルとコビー。違うタイプの船なんですかね。行きは快適だったのに帰りが天候の影響もあるとは言え、確かにひどい揺れでしとわ。 韓国滞在中のお話はまた別の機会に書きたいと思います。今からGW後半戦。東北へ旅にでかけます。