いつもながら、どうでもええ話をあんまり考えることなくだらだらとこうしてブログに書いとるわけですが、特定の誰かを中傷誹謗するようなことだけはできるだけないようには注意しとります。名誉毀損やって訴えられたり、ブログが炎上したりなんてことがあったら困りますんでね。ただ“できるだけ”というのは“例外もある”ということで、京都市バスやJRやマスコミなんかに対する“イヤミ”や“悪口”なんかは今までにもたくさん書いとります。今のところ抗議の電話やメールはありませんけどね。
今日の話、いつもならS社とかP社とか表現するべきところでしょうが、写真を見たらすぐわかることなんで、あえて会社名を全部書いとります。あくまでも個人的な感想ですので、関係の方、抗議の電話やメールはしないでくださいね。
先週の火曜日の15日に「福井本」の写真を撮ってここにUpした後くらいからですかね、デジカメの調子がおかしくなりだしたんです。電源入れてもレンズがちゃんと出てこないんです。出たりひっこんだりして最終的にこんな感じで途中で止まってしまい、画面には「電源を入れなおしてください」って表示されるんです。
それでも先週までは何回か電源入れなおしたら起動したんです。それが今週になりますと何回電源を入れなおしても起動しなくなったんですわ。故障したんですな。買ってからまだそんなに時間たってないはずやと保証書を確認しますと、購入日は平成23年9月。残念ながらメーカー保証期間期間の1年は過ぎてしもとります。昨日、会社帰りに時間があったんでJoshinさんに立ち寄りました。関西以外の方はご存知ないかも知れませんが、Joshinは唯一の関西資本の家電量販店です。私はいつもはエディオンさんで買うんですが、会社の近くでたまたま「決算先取り アウトレットセール最終弾」って大きな広告だしてたんで、ふらっと入ったんです。万が一、修理ができないような故障なら新しいものを買わんといけませんからね。
デジカメ売り場に行きますと、安いものから高いものまで想像以上にたくさんの商品があるんでビックリしましたわ。しかしデジカメも安うなりましたなあ。一番安いのは3000円台で売ってます。こうやってブログにのせるレベルの写真なら3000円クラスのもんでも十分なんですがね。でも高いものになりますとコンパクトカメラとはいえサイズも大きくなりまして5万円とか6万円もします。もちろんプロ仕様のもっと高級なものも売ってます。
デジカメを見ておりますと、店員さんが声をかけてきます。私と同じくらいの年齢のおっさんです。
「デジカメをお選びですか?」
その通りなんですが、まずは今持ってる故障したデジカメの修理ができるんかどうかを確認せんといけません。
「このカメラなんですが、電源入れても起動せんようになったんですわ。これ修理ってできますかね?」
こう聞きますと、
「お買い上げいただいて1年以内ならメーカー保証で修理できるのですが、過ぎてますかね。そうですか・・・おそらくですがぁ、修理する方が高くつくと思いますね。」
修理代がどれだけになるかを調べるだけでもそれなりのコストがかかるそうです。調べた結果、高額な部品の取替えが必要になったり、また修理不能ということもあるそうで、結果的に新しく買い換える方が安い場合もあるそうな。その“場合もある”という言い方が上手ですわ。今回のケースが必ずしも安いとは断定してはりません。
まあ仕方ないんで店員さんに薦められるまま新しいデジカメをこの際買うことにしました。
「じゃあ新しいの買いますわ」って言いますと、「用途は何ですか」って聞かはりますので、「遊びですわ」と言いますと、比較的安いデジカメのコーナーに案内されました。
私は写真やカメラには詳しくないんで、カメラについてるいろんな機能を理解できんのです。またメーカーによっても特徴がどう違うのかわかりません。店員さんが「もっとも重視する機能は何ですか」って聞かはるんで答えました。
「とりあえず壊れにくいの。これみたいに1年ちょっとで壊れないものをお願いします。また壊れるんやったら1年以内に壊れるものをお願いします。」
壊れたSONYのデジカメ、壊れる前の健全な状態の時から1つ不満がありました。カバンやポケットに入れておくと、こんなしてSDカードの入り口の蓋が勝手に開くんです。
このことも店員さんに言いますと、店員さんはこう言います。
「あー、SONYのデジカメはよくそういう話を聞きます。やっぱりSONYは壊れやすいですね。」
へえー。SONYのデジカメが壊れやすいって知りませんでした。製品としてはSDカードの蓋が開く以外は不満は全くないし、コンパクトで使いやすくて好きだったんですが、壊れやすいっちゅうのは困りますな。それで店員さんに聞きました。
「ちなみにSONY以外に壊れやすいっちゅう噂のメーカーってどこですのん?」
するとこの店員さん、ものすごく言いにくそうにしはります。かなり迷った末にものすごく小さい声で言うてくれはりましたわ。
「あのー、これ、あくまでも私の個人的な意見というか印象ですけど、SONYとCASIOはよく壊れるという評判です」
“個人的な意見や印象”やのに“評判”っていうのもおかしいんちゃうかと思うですがね。私はもともと声が大きいんで、わざわざ声を大きくして言ってはいないんですが、
「なるほど、SONYとCASIOは壊れやすいから買うたらあかんのですな。」
こう言いますと、店員さんあわてて小声で言わはります。
「そんな大きな声で・・・いやいや、これはあくまでも私の個人的な感想ですから・・・」
店員の個人的感想とは言え、まあそんな噂があるんやったらSONYとCASIOはやめとこかいなとなります。プロが使うんならカメラそのものの性能を細かく比較するんでしょうけど、私にとってはカメラの性能はどれでも一緒やと思うてますから、あえて壊れやすいって言われてるメーカーを選ぶ理由はありません。
さて、コンパクトカメラの機能、いろいろあるのご存知ですか。昔は画素数が多さが最大の差別化ポイントでしたが、今はどれも高画質になってます。むしろブログとかにUpするのにサイズを小さくしないといけないくらいですから。ですので差別化ポイントは別のところになります。
私が「壊れにくさ」の次に重視したのは「手ぶれ補正」機能。どのカメラにもついてますが、その補正機能がメーカーによって違うらしいんです。私みたいな素人にはこの「手ぶれ補正」が優秀なのは魅力です。で、どれが一番いいかって店員に聞きました。
「それですと、やっぱりこちらのLUMIXですね。今一番おすすめの製品です。」
店員さんはLUMIXを取り上げて電源を入れて10倍ズームにして見せてくれました。
「他のコンパクトカメラはズームが5倍までなんですが、これだけはこのサイズで10倍までズームできるのが特徴です。そして10倍にしても、これ見てください。ほとんどブレてないでしょ。」
うん。画面を見るかぎり確かに手ぶれはほとんどないような気がする。壊れにくくて手ぶれがない。しかも10倍ズームもついてる。私にはそれ以上の機能は必要ないんで、安けりゃこれに決めてもええかと思うたんです。ところがこのLUMIXのメーカーが気に入らんのですわ。
「これでもいいんですけど、Panasonicかあ。いや、Panasonicって、私はあんまり好きやないんですわ。たまたまやと思うんですけど、Panasonicさんとはいい思い出がなくて、イメージが悪いんですわ。他のメーカーで手ぶれが少ないのありますかね?」
これこそ私の個人的な経験ですよ。Panasonicと私の相性が悪いんでしょうな。過去に大きなものでは電子レンジ、食器洗浄機、テレビあたりでお世話なってるんですが、電子レンジ以外については製品そのものに全く不満はないんです。不満は以前にこのブログでも話題として書きました「お客様相談窓口」の対応なんです。3年ほど前に食器洗浄機が故障したときの対応でひどく気分を悪くしたんで、それ以来「製品特性に差がない場合はPanasonic製品は絶対に選択しない」と決めてたんです。
さて、Panasonicはアフターサービスがいまいちやから嫌いやって店員さんに言いますと、店員さんはNikonやFUJIFILMやOLYMPUSのカメラを順番に手にとって使い方と特徴を説明してくれます。同じようにズームにして手ぶれ補正の効果を見せてくれます。でも私には正直言って違いがようわかりませんわ。
「うーん、違いがようわかりませんなあ。このへんのもんはどれも一緒っちゅうことですな。」
すると店員さん、
「そうですね、このあたりにあるものは基本的な機能はほとんど同じだと思います。ただ先ほどのLUMIXだけは他と違ってズームが10倍になってます。」
LUMIXをえらい薦めはりますんで、これを売ったらメーカーのPanasonicからJoshinにインセンティブが入るんかなあと思って、改めて店員さんをちゃんと見てビックリ。この店員さんPanasonicのストラップを首からかけてますやん。
「ええっ?Joshinの店員さんやのうて、Panasonicの人やったんですか。」
「はい、そうです。お客様センターでご迷惑をおかけして申し訳ございません。帰りましてから本社に報告しておきます。」
今までJoshinの店員さんやと思うていろいろ説明をしてもらってたのはPanasonicの社員さんやったんです。
「そりゃPanasonicの製品を積極的に薦めはるのも当然ですわな。他の製品を薦めたりはしませんやろ?」
こう聞きますと、やっぱり他社の製品を薦めるということはしないそうです。でも他社の製品の特徴や使い方はすべて説明できるそうです。えらいもんです。曜日によってやってくるメーカーさんが違うそうで、週末なんかはSONYさんがよく来られるって言うたはりました。SONYの担当者やったらまた違った説明になってたかも知れません。よく壊れるのはPanasonicやって言うかも知れませんね。
まあここまで丁寧に説明してもらったし、唯一と言っていい差別化ポイントがズームの倍率。そしてPanasonicの社員さんに面と向かって“イヤミ”を言って失礼したというのもあって、決して買わないつもりだったPanasonic製品を買うことにしましたわ。
「よろしおす。じゃこのLUMIXにしようかと思うんですが、これ、ほんまにアウトレット最終価格になってるんですかね。値段が修正されてへんけど。」
すると彼は言います。
「では、私の権限で少しだけがんばらせていただきます。」
「がんばってなんぼになりますのん?」
普通ならここでウソでも電卓たたいて、あーだこーだ考えて、こんなもんでどうでしょうって提案があるでしょ。彼は違いました。私が「なんぼになりますのん?」って言った1秒後に
「14000円ということでよろしいでしょうか」
全然考えてへんがな。でもなるほど。メーカーの人間やからこういうことできるですな。一声で1800円も安くなるんですから、やっぱりダメもとで言うてみるもんです。
SONYとCASIOさんの名誉のために書いておきます。家に帰ってからインターネットで壊れやすいデジカメについての記事を検索しました。たしかにSONYさんについては噂レベルでいくつか壊れやすいってありましたけど、特にSONYやCASIOに故障が多いというエビデンスはありませんでしたよ。コンパクトデジカメはどれでもレンズの出し入れの部分が故障しやすいそうで、これは解決しにくい課題だそうです。そのためレンズの出し入れがないデジカメも登場しだしたそうですね。
えっ、レンズの出し入れの部分が故障しやすいっていうことは、このLUMIX、壊れやすいのと違うのん?10倍ズームいうことはそれだけたくさんレンズが出てくるっちゅうことでしょ。またPanasonicのお客様相談窓口に電話せんとあかん日が来るんやろか。