2011年もとうとう大晦日を迎えました。毎年この時期に思うんですが、なぜ年末はこうバタバタするんでしょうねえ。関東はどうか知りませんが、関西ではもともと人の歩く速さが速いのに、年末はさらに速くなります。自転車やバイクもすごいスピードを出して走ってます。若い人だけ違いまっせ。おばはんやお年寄りもすごい飛ばしはります。
各家庭では大掃除言うて、普段お掃除しないところまで1日も2日もかけて掃除します。まあおうちをきれいにして新年を迎えたいという気持ちはわからんでもないですが、私はそんなこと思いませんね。1年に1回、普段しないような大掃除をするなら、絶対にお盆休みにしますわ。何で一番寒い年末に、冷たい水を使って長時間屋外で作業せなあかんねんと思います。、今年はうちの家は大掃除はしませんでした。屋内を中心に通常の掃除をして部屋をきれいに片づけて掃除機をかけました。
あと思うのですがね、おせち料理って田舎ならともかく都会では準備する必要ってあるんですかね。そら見た目きれいやし、元日に卓上に出てくると「めでたい感」がありますが、中身って結局お酒のアテみたいなもんばっかりですやん。「あけましておめでとうございます」言うて一杯飲むにはええんやけど、正直そんなにおいしいもんじゃないでしょ。昔の時代、正月3が日に食材が入手できなかった時代に「保存食」的な意味合いで準備されたのがおせち料理だと思うんですが、今の時代は2日にはスーパー開いているし、下手したら元日から営業してるお店もいっぱいあります。なのにみなさん年末に市場へ行ってたくさんの食材を買い込みはります。私は普段からスーパーや市場によく行きますが、年末は食材の質が落ちるのに値段はびっくりするほど高く設定されてまっせ。それ市場経済の原理で、需要が増えて供給が減れば値段は上がりますわなあ。だから何もこんな年末年始においしいものを食べなくていいと思うんですわ。うちの家も今年の年末には特に買い物をしませんでしたわ。
とは言うものの、大晦日の夜は親戚一同が実家に集まるんで、その晩御飯を準備するのが毎年私の役目みたいになっとります。毎年うちの実家の希望を聞いてメニューを決めるんですが、今年は鶏料理のリクエストがありました。冬のボーナス還元の意味で食材を全部調達して持っていって、実家で調理までしなければなりません。
今年は海鮮系の食材がいいのがなくて、値段も高いみたいです。カニがびっくりするほど高い。例年の3~5割高めです。フグも結構高いですね。養殖ものでそれほど大きくないものでも6000円くらいします。そういう意味では鶏は値段が安定しますのでたくさん買っても安心です。
昨日、売りきれないうちに知り合いの鶏屋さんに行って但馬地鶏を2羽調達してきました。もちろんパーツごとにばらしてもらうのは鶏屋さんにやってもらいます。モモ肉、ムネ肉、鶏ガラもちゃんともらいました。鶏ガラは昨夜から石油ストーブの上でコトコトと煮込んでスープを作ってます。白く濁るまでにはかなり煮込まないといけません。今日のお昼には濃厚な鶏スープができあがりました。今夜はこのスープを使って水炊きをします。
ムネ肉はスライスして、チキン南蛮フライにしました。
モモ肉の一部を蒸し鶏にしました。ゆっくりと低温で蒸し上げるのが、やわらかく仕上げるコツです。
メインの水炊きです。
晩御飯の後は、だいたい紅白歌合戦をみて年越しソバ食べてというのが定番ですが、私はだいたい10時前には実家を後にして、自宅に戻ります。今年は自宅に帰る前に八坂神社に「をけら詣り」をしに行きました。京都検定の勉強で出てきたので、一応経験しておこうと。
八坂神社の前につきました。午後9時前ですが、多くの人が来られてます。
境内に入ると露店がたくさん出てます。
露店の中でひときわ大きな人だかりが出来てましたので、ちょっと覗いてみました。どうやらあめ細工みたいです。日本の伝統芸とかで江戸時代から続いてるそうです。ほんまかどうか知らんけど。
嫁は「りらっくま」に興味あったみたいです。1匹800円はちょっと高いか。
さて、八坂神社の「をけら詣り」は火縄の先に火をつけてもらって、その火を持って帰って台所のお守りにするっちゅうもんらしいですが、多くの人が700円でそのへんにあるような縄を買って、火をつけてもらって歩いてます。
ちょうど「厄除をけら酒授与」というコーナーを見つけて、何か列ができてましたんで、ようわからんけどいっちょ並んだろと思って並びましたわ。
そしたら後ろにおばはん2人がやってきました。
「これ、何の列やのん?」
突然話しかけられました。
「いや、たぶん振る舞い酒の列違いますか?いっちょ並んだろうと思って・・」
どうやら神戸から来た2人組のおばはん姉妹でした。これがやかましいのやかましないの。つまりはやかましいということですわ。ばりばりの神戸弁です。神戸市中心部のちょっと西って言うたはりましたんで、多分長田区とか西区の下町のおばちゃんやろね。なんとかしとぅて言うてました。何でも毎年この「をけら詣り」に来てはるそうです。
それで火縄の値段、その時点でわからなかったんでそのおばちゃん2人に聞きました。
「あの火縄はなんぼしますのん?知ってますか?」
そしたら
「うちら神戸から来てるから買ったことない。持って帰れへんやろ。京都の人に聞きぃなあ」
それで、ちょうど列の前に並んでた女子3人組が火縄をくるくる回してるのを見つけて、そのおばちゃんは女子の1人に声をかけました。
「なあなあ、それいくらするのん?」
びっくりした様子で女の子は答えます。
「700円です」
「京都の子ぉかあ?」
「そうですよ。」
ついでに火縄をくるくる回してるところを写真に撮らせてもらいました。
そしたら驚くことに全然違う何人ものおっさんが、同じようにその女の子3人組の写真を撮らして欲しい言うて写真をバンバン撮るんです。すっかり女子3人組は人気者になりました。何かの有名人と思うたんでしょうかね。女の子たちも悪い気はしませんわ。
順番が来て、お酒をいただけることになりました。素焼の盃をもらえまして、そこにお神酒を注いでくれます。料金は無料ですが、お賽銭箱が置いてあるので何も入れないわけにはいきません。とりあえず100円を高い位置から落として大きな音がするように入れました。
鶴正宗というなかなかすっきりしたいいお酒でした。盃は袋に入れてお持ち帰りできます。素焼なんで酒がすぐしみ込んでいくんですね。使い方は難しいです。
お酒をいただいた先に「をけら火授与所」というところがあります。ここで縄に火をつけて火を自宅まで持って帰るっちゅう趣向ですわ。
出口は入口とは別方向に出されます。円山公園を抜けて知恩院の方に抜けて帰りますが、この知恩院の三門がライトアップされてなかなかきれいでした。
この知恩院は例年この時間から「除夜の鐘」が撞かれるので有名です。紅白歌合戦が終わってから放送される「ゆく年くる年」にちょいちょい登場します。その除夜の鐘が撞かれるのを見ようと多くの観光客が並んでます。興味はありましたが、3時間も待てませんのであきらめました。
帰りは知恩院前のバス停から203番のバスに乗って帰りました。家についたら22時30分。そろそろ紅白歌合戦も終盤ですわ。このBlog書きながら見てます。
いろいろ大変なことがあった2011年の厄年ですが、一応あと1時間で何とか無事終われそうです。来年はもっといい年になりますよう願いながらおやすみします。
来年もどうぞよろしくおねがいします。